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箕面山麓のフクロウ家族 五字神社
箕面の山麓に、フクロウが毎年、営巣する神社の森がある。住宅街の中の五字(ごあざ)神社(箕面市粟生間谷西3丁目)。
▲五字神社の拝殿近くの木に営巣する
今年は4羽のヒナがかえり、7月中旬に巣立ちした。木のかなり高いところにいるため、発見しづらいが、運が良ければ、きょうだい4羽が仲良く枝の上に並んでいるところや、親フクロウ2羽の姿が見られる。
このフクロウは、アオバズクという種類で、主に日本、中国、韓国で夏に繁殖し、秋から春にかけては、南方のフィリピン、マレーシア、インドネシア、台湾などで越冬する。何千キロも繁殖地と越冬地を往復する「渡り鳥」だ。
▲2019年夏の五字神社のフクロウ
少なくともここ十年以上、毎年5月下旬ごろに、赤道に近い島から親フクロウが1組だけ飛来してきて、子育てをして、8月のお盆過ぎごろに、家族全員で南へ飛び立っている。
神社は無人で、旧粟生村の鎮守様。名前の由来は、おそらく五つの字(あざ)の守り神だからだろう。鳥居を出たところには道路もあるし、神社の両隣はスーパーで、人通りもある。それでも毎年やってくる。ここで生まれた子フクロウが、場所を覚えていて、再び親になって帰ってくるのだろうか?
ほぼ毎日のようにウオッチしている人によると、例年ヒナは2~3羽だが、今年は4羽で多い年らしい。巣立ち後の子は、生まれた順番に枝に並んでいるという(本当なのか?)。父フクロウは別の木にいて、カラスなどの敵が来ないか警戒役をしていて、母フクロウは子の近くにいることが多いらしい
家族全員で南へ飛び立つ「夏の終わり」が近付いている。神社からすぐ出発するのではなく、箕面の山中で、子に長距離の飛び方を教え、練習を積んでから旅立つのだそうだ。
▲2021年生まれの4羽のヒナが仲良く並ぶ=7月29日
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