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東西1kmに800の店が並ぶ! 船場センタービルに行ってみよう!
大阪メトロ御堂筋線「本町駅」、堺筋線「堺筋本町駅」、中央線「本町駅」「堺筋本町駅」と3路線、4駅直結の船場センタービル。
大阪を東西に走る中央大通の高架下に建てられた東西およそ1000メートルにもなる大規模商業施設です。
車で走ったり、地下鉄で乗り降りしたりする時にちらっと通りかかった人や、バラエティー豊かな飲食店が連なる地下飲食街にお出掛けした人も多いのではないでしょうか。
でも、
なんかいろんな店があるけどよくわからない!
古いお店が多くて入りづらい!
など足を運んだことない人も多いかもしれません。
今回は東西1キロメートルにわたる船ビルを端から端まで歩いてみました!
ぜひ行ってもらいたい名店の情報もあるよ!
■船場センタービルってなんだ!?
東西をつらぬき南北をつなぐ交通網の中心、それが船場センタービル。
地下2階、地上4階建ての商業ビルで、ビルの上には高速道路・市道が走ります。
建物は東側から1号館、2号館と10号館まで続きます。なんと東西で1000メートルにもおよび、ななななんと800ものお店が入っています。
御堂筋線「本町駅」・堺筋線「堺筋本町駅」・中央線「本町駅」「堺筋本町駅」の3路線・四つの駅の改札口が船場センタービル地下通路と直結。
四ツ橋線「本町駅」とは連絡通路で結ばれており、大阪の南北(難波・梅田)から抜群のアクセスを誇ります。
そんな船場センタービル、通称「船ビル」がオープンしたのは1970(昭和45)年。
現在、船ビルの真上を通る中央大通を建設するため、道路用地となった船場の唐物町南部・北久太郎町北部、上町の農人橋詰町北部・両替町南部・農人橋北部の移転先を探していました。
しかし、大阪市の中心部、地価が高く、なかなか移転先が決まりません。
ほとほと困っていたところに、ある実業家が「ほんなら道路の下にビル作って、そこに入ってもらったらええやん」と発案。
名案だと皆が賛成し、船場センタービルが誕生しました。
もともと船場のあたりは、西日本を代表する商業地域で、特に船ビルのあったあたりには丼池繊維問屋街があり、そうした名残で今も船ビルには数多くの繊維の卸売業者さんが入居しています。
さっそく、船ビルに探検に出掛けてみましょう。
■とにかく長い、端が見えない。すごいぞ船ビル!
今回は御堂筋線「本町駅」から船ビルを目指します。
目指すといっても直結してるので迷うことなくたどり着けるはずです。
改札を出ると、
すぐに案内板。迷いようがない。
この書体可愛いですね。
ここにも案内板。
10号館は船ビルの西の端っこにあたります。
南北の道路で区切られて、10号館だけちょっとだけ切り離されている様子。
とりあえずメインっぽい9号館側へ。
改札出てそのまま地下道を歩いて、1分ぐらいで到着。
船ビルのロゴ可愛いですね。
入るとこんな感じです。
案内板を使って、船ビルの基本的な構造を説明すると、どのフロアも基本的に「北通り」と「南通り」が東西にず~っと走っていて、2階とか3階とかはそれこそほんとに1~9号館ぐらいまでぶち抜きで通っています。
これは3階の事務所系が入居しているエリア、おじさんがいるけど、そのさらに奥まで通路が続いています。
美術の時間でやった消失点が見えるような……
1~3号館には卸・小売のさまざまな専門店が並び、衣料品、雑貨、アクセサリー、輸入家具、輸入食品などであふれます。
4号館~10号館には、大阪繊維問屋がずらりと並びます。目利きのバイヤーが集めた安くて良い品がそろい、小売をする店舗もあります。
(小売りやってないお店もあるので、買い物するときは気を付けて!)
掘り出し物も盛りだくさんで、「繊維のメッカ」とも呼ばれている、らしい。
1~3号館地下2階には、飲食店街「ジョイ船場50」、4号館地下2階の「旨いもんストリート」、9号館地下2階、10号館の地下1・2階にはレストラン、居酒屋、お好み焼き店をはじめとする多様なジャンルの飲食店がそろっています。
なんかおしゃれっぽいラーメン屋もあれば、昔ながらの喫茶店もありとバラエティー豊かです。
■衣類に生地に、カバンにタオルに、布のものなら何でもある!!
とりあえず歩いていきましょう。各館の外壁にはいかした英語表記が。
10号館から歩きます。
10号館はハリボーのクマがお出迎え。
海外のお菓子のお店が入ってました。
長い…10号館だけでも長い…。
ボタンがたくさん。どんどん歩いていきます。
卸売の業者さんが多いせいか、基本的にどのお店も陳列されている商品が多い。
これは見るの大変だぞ……。
そして多分いたるところで商談が行われているっぽい。
活気があふれている。
生地もたくさん売っている。
あとたぶん、めっちゃ安い。すごい値段で売っている。
公衆電話があったんだろうなというスペース。
昔はここで電話かけながら商品を仕入れたり、指示出したりしてたんだろうなぁとノスタルジック。
50年の歴史が詰まっている感じがします。
布団屋さんもある。布関係なら何でもそろいそうな船ビル。
急にこういうのが現れたりもする。
大阪だ。
■おなかがすいたら飲食街へ!
歩き疲れて、おなかがすいてきたら、飲食街に降りてみましょう。
全館に入っているわけではないので、注意。
基本的に地下2階は飲食フロアだけど、駐車場になっている館もあります。
どの号館の地下にあるかによって名前が変わるのがユニーク。
全部飲食店です。何店舗ぐらいあるのだろうか。
居酒屋、定食屋っぽいところから、昔ながらの喫茶店、おしゃれな魚料理専門店まで。
めちゃくちゃたくさんあります。
しかも見ていくとだいたいランチメニューが超お得っぽい。
これは地上階の業者さんだけでなくて、周辺で働く人が大挙して押し寄せてそう。
■名店「一芳亭」で絶品シューマイを食べる!
そして、せっかく船場センタービルを訪れたら、足を運んでもらいたいお店が一つ!
2号館の地下2階にある「一芳亭 船場店」です。
難波に本店がある、シューマイ屋さんで、大阪出身の多くの著名人にも愛されてきた伝統の味を楽しめます!
一芳亭のシューマイの特徴は皮が黄色いこと!
公式HPによると
「一芳亭では、小麦粉で作られた普通の皮で包むのではなく、手製の薄焼き卵で作った皮で一つ一つ丁寧に包んでおります。戦後、小麦粉が手に入らず、薄焼き卵を代用したのが始まりで今でもその製法でシューマイを作っております」
とのこと!
シューマイはとにかくやわらかくてふわふわ、そしてジューシーです。
口に入れた瞬間、あれもうなくなった?というレベルでふわふわ。
卵の皮は小麦のものと違って全く重さがないので、バクバク食べられます。
これはここでしか食べられない、唯一無二の味です。
この前のきつねうどん屋さんも戦後の小麦不足で、うどんの量を減らすために「おじやうどん」が生まれていましたし、なんとか戦後の大変な時期を乗り越えるための苦肉のアイデアが、今も続く伝統の味になっているって不思議な感じですね。
定食もあるので、ランチ利用にピッタリ。
シューマイ10個とご飯、サラダ、スープが付いて800円。
シューマイと同じように、卵の皮で作った春巻きも絶品です。
これ超うまい。
他にもえび天や酢豚などの定食が充実。
どれもシューマイが付いてくるので、いろいろ楽しみたい人はこっちがいいかも!
たらふく食べたら、また船ビルをめぐるも良し、コーヒーを飲みに地下街をうろうろしても良しです。
今回は船場センタービルをざっくり紹介しただけで、お店一つ一つを取り上げられませんでした。
どのお店も個性的で楽しそうだったのですが、一回訪れただけでは、深く見ることができず……。800店は多かった……。ちゃんと一つ一つ見ていきたいですね。
ぜひ皆さんも、食事をしに行くだけでも訪れてみて、ついでに服など見に行きませんか?
雨にぬれることもないですし、完全室内なので冬でも温かく安心!
本町駅を利用するときにふらっと寄るだけでも楽しめると思うので、
お出掛けの選択肢に船場センタービルを加えてみてはいかがでしょうか!
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