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大阪のソウルドリンク!おいしいひやしあめが飲みたい。夏バテ対策にもピッタリ
「ひやしあめ」は、明治時代頃から関西で飲まれてきた、いわばソウルドリンクのようなもので、ミックスジュースが誕生するずっと昔から飲まれていました。商店街の店先のドリンクサーバーなどで、琥珀色の飲み物を見たことはありませんか?あの飲み物こそがひやしあめです。
もともとは、関東でも販売されていたようですが、第二次世界大戦をきっかけに廃業してしまったお店が多く、関西にだけ残っているとか…
■関西の夏の風物詩“ひやしあめ”って何?
大阪や関西で親しまれているひやしあめ。冷やした飴ちゃん(キャンディ)ではなく、飲み物です。もともとは、あめゆという、温かい飲み物で、江戸時代の末期に存在していたという記録が残っています。製氷技術が発達すると、それを冷やすようになり、冷やしたあめゆ、すなわち「ひやしあめ」が好まれ、今でも夏の飲み物として飲まれることが多くなっています。
なぜ、「あめ」といわれるのか、それは、原料が水あめだからです。水あめをお湯に溶かし、おろしショウガやショウガ汁を加えて冷やしたもの。これが、ひやしあめです。
■ひやしあめを探してみた!どこで買える?
水あめにショウガを加えたのがひやしあめ、と聞くと、生姜湯のような味かな?と、何となく味の想像ができるでしょうか??ひやしあめは、そんなイメージ通りの味です。
夏が近づくと、商店街にある和菓子店などで見かけることもあります。少し気を付けて探してみると、スーパーや自動販売機でも見つけることができます。
今回、私が見つけたのは3種類。これらは、すべてストレートで飲むものですが、濃縮タイプもありますよ。
黄色×赤の格子が印象的な右側の缶は、なんとリバーシブル!反対側は「あめゆ」仕様になっており、温めて販売する時は、「あめゆ」の文字が見えるようにします。
▲夏はひやしあめ
▲冬はあめゆ!
■炭酸、ミルク、レモンにビール。ひやしあめのアレンジに挑戦!
3種類のひやしあめ、まずはそのままひと口ずつ飲んでみます。同じひやしあめでも、はちみつが入っていたり、ショウガの濃さが違ったり、全く違う味わいなのがおもしろいです。そのままでも、個性がありそれぞれにおいしいのですが、炭酸やミルクなどで割ってアレンジをしてみました♪
炭酸割り…ショウガの味が濃く感じるものは、炭酸で割るとジンジャーエールのような味わいに!さっぱり感が増し、ゴクゴクいけます。
ミルク割り…ひやしあめにミルクを加えて温め、「あめゆラテ」に。口当たりがまろやかになって、ほっと落ち着く感じ。冬の就寝前などに飲むと体が温まっていいかも!
レモン搾り…もともとレモンの風味がついているひやしあめもありますが、ひやしあめの甘さはレモンの酸味と相性バッチリ!ひやしあめが少し甘いと感じる場合は、レモンの酸味をプラスするのもいいかも。
フローズンひやしあめ…いったん凍らせたひやしあめを半解凍くらいまでとかし、炭酸を加えてフローズンのように。濃い目がいい場合は、炭酸ではなく常温のひやしあめを加えてもいいかもしれません。冷たさで甘みが緩和されて、さっぱりします。暑い夏のクールダウンによさそうです。
ビール割り…これが、結構合うんです。ビールの苦みが少し和らぎ、ライトな口当たりのクラフトビールのようになります。
漫画「3月のライオン」の中では、ひやしあめのウイスキー割りが登場するそうで、「あめスキー」と呼ばれているようです。今回は試しませんでしたが、意外とくせになるおいしさだとか!気になります☆
その他、かき氷やヨーグルトとの相性もいいようなので、シロップ代わりに使えそうです。
■バリエーションも楽しめるカフェ
さらには、京都で飴の製造をする会社が、ひやしあめを幅広く楽しめるカフェを展開していると知り、京都へ。お店は、京都市内や宇治市にいくつかあるのですが、今回訪れたのは、京都文化博物館の中にある「とにまる ぶんぱく店」。
ひやしあめとあめゆはもちろん、ひやしあめのジェラートにゼリー、パフェなどアレンジメニューもそろっています。ひやしあめを存分に楽しむため、セットメニューを注文!「追いショウガ」もついてきましたよ。
▲左上は「ひやしあめジェラートのひやしあめゼリー添え」。追いショウガも付き!
どれも、ベースは甘いのに、なぜか後味スッキリ!甘いジュースのようなべたっとした感じがありません。
ショウガには寒い冬に体を温めてくれるのはもちろん、夏バテ気味で食欲不振のときでも、胃腸を活性化してくれるパワーがあります。抗菌作用もあるので、感染症の予防にも良いですね!
今は、“映える”ことを意識した色んな食べ物や飲み物がありますが、見た目も味もシンプルなひやしあめ、これこそが生きる知恵の詰まった関西のソウルドリンクなのですね。
大阪で見つけたら、ぜひ飲んでみてください。いや、ひやしあめを飲みに大阪に来てください!
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