日本一のカオス駅「大和西大寺」駅が変わる？

こんにちは！今回は鉄道ファンにはおなじみの「大和西大寺」駅のお話です。

先日のお休みに、近鉄京都線を利用して奈良に出かけてきました。（鹿さんかわいい～♡）

近鉄といえば大阪府、京都府、奈良県、三重県、愛知県の二府三県にまたがっている私鉄で路線の長さはなんと日本一！今回取り上げる奈良県の大和西大寺駅は大阪難波や京都、名古屋には1日の利用者数で遠く及びませんが、実はあることでとても有名な駅なんです。

それが…

これです！線路の平面交差！！
近鉄奈良線・京都線・橿原線が乗り入れるために、このような複雑な線路の切り替えポイントがあるんです。しかも、ピーク時には各方面とも約4分ピッチで運行されているそうで、とにかく忙しい。
その複雑さと忙しさは駅の案内板を見れば一目瞭然！？ゆえに乗り換えが難しい（カオス）駅ともいわれています。

線路をぼーっと見ていると絶え間なくさまざまな電車が乗り入れるので、見ているだけで飽きません。ちなみに、構内には展望デッキもあり、上からの眺めも楽しめます。（私は駅のホームから見る景色が好き）

鉄道ファンたちを楽しませている鉄道の名所、実はいいことばかりではないんです。複雑な配線や過密ダイヤが原因で遅延が発生しやすかったり、周辺で開かずの踏切が問題になったり…。さらには、（大和西大寺駅とは直接関係はありませんが）平城宮跡を近鉄電車が横断してしまうことが長年問題視されていました。

奈良県・奈良市・近畿日本鉄道で長らく協議がされてきましたが、この春ついに線路の移設で合意したそうです。以下は奈良県が発表した報道資料の抜粋です。

http://www.pref.nara.jp/secure/244372/hodouhappyou.pdf

これを見ると大和西大寺駅は高架化されるとありますよね。えっ！あの複雑な立体交差が見られなくなる…！？
ちなみに着工は2041年度、完成は60年度の見込みだそうです。古都あるあるですが、こうした建設工事の前には発掘調査が行われ、遺跡が出てくるとその分、工期が延びるとよく言われています。うーん、果たして完成を見られるだろうか。

この壮大な計画は鉄道ファンならずとも気になるところ。大阪から奈良にお出かけの際はぜひチェックしてみてくださいね。