Osaka Bob FAMILY
現代音楽家・武満徹の曲と創作中心の舞が魅せるイベント「しんしさくらく~参差錯落~」
まいど!マナブです。
2021年12月18日(土)、伝統芸能をはじめとするさまざまなジャンルのアーティストによる「没後25年 世界的現代音楽家・武満徹をしのんで しんしさくらく~参差錯落~」が開催されるよ!
「しんしさくらく??」「武満徹さん?」「伝統芸能?」って思った人!
今からちゃ~んと説明するから、ぜひ当コラムを読んでな!
■没後25年。今なお色あせない武満徹の世界
じゃあ、まずは武満徹さんの紹介から。
端的に表現すれば、武満徹さんとは「現代音楽の世界的作曲家」!
1930年、東京で生まれ、幼少期は満州の大連で過ごし7歳のときに帰国。
戦後、ほとんど独学で音楽を学び20歳のころにピアノ曲「2つのレント」を発表。27歳のときに作曲した「弦楽のためのレクイエム」がストラヴィンスキーに称賛され、注目の作曲家となる。その後も西洋音楽に東洋の伝統的な楽器や手法を取り入れるといった「実験的」とも言われる取り組みにまい進。中でも琵琶と尺八、オーケストラによる協奏曲「ノヴェンバー・ステップス」での成功で、作曲家としての不動の地位を築いた。
当時からすれば時代の先駆けであり、現代から見れば今なお色あせない、音楽の原点と未来を指し示し続け、1996年に逝去。2021年は没後25年にあたるんや。
■「しんしさくらく」に込められた思い
タイトルにもなっている参差錯落(しんしさくらく)とは、一見すると異質に見えるものが不揃いに入り混じっている様子から転じて、変化に富んだその乱調こそ「美」と捉える意味の四文字熟語。
これ知ってた人はかなりお利口さんやな!(僕は知らんかった💦)
武満徹さんの没後25年を迎え、さまざまな場所で彼をしのぶ催しが開かれている。
「しんしさくらく~参差錯落~」もその1つなんやけど、武満徹さんが残した「洋楽の音は水平に歩行する。だが尺八の音は(邦楽器の音は)垂直樹のように…中略」の言葉の通り、琵琶や二胡などの異質な音の領域を舞いなどで対置させて双方を際立たせる。これが他の武満徹さんの記念イベントとは一線を画しているところで、互いに馴染んでしまう「コラボ」とは異なる表現が披露されるんやって!
また、武満徹さんは自身のエッセイで「原初、音と舞いは言葉より先に存在していたと思う」という話を記してるんやけど、今回のイベントでは音楽、舞に比重をかけている点が特徴。
例えば…
御殿儛(お城の中での舞)の流れを汲む地歌舞の流派、古澤流家元の古澤侑峯さんと
中国少数民族のダイ族舞踊家の遠藤智子さんの二人が、
筑前琵琶のフリースタイルが流れる中、地歌舞「影法師」をベースにした創作舞を披露する予定。
まったくジャンルの違う舞い手が同じ舞台に立つとき、観客の目には何が映るのか!?
こんな感じで 武満徹さんの曲から独自にアレンジを加えたオリジナル曲などと重ねて、創作中心の舞を見せるイベントになっているんや!
■武満徹さんを理解するパフォーマーが集結
他にも「しんしさくらく」には伝統芸能や洋楽など、さまざまな演者が登場。
古典だけじゃなく、現代邦楽や民族音楽など、ジャンルにとらわれない演奏、ジャズやダンサーとのセッションライブなど幅広い活動で知られる筑前琵琶奏者の片山旭星さん!
5人編成の胡琴重奏グループ「Xeno Quartet +」からは、今回は二胡・革胡奏者の3人が特別バージョン「Xeno△(ゼノ・トリア)」として登場!
能、長唄の囃子、古典音楽の分野にとどまらず、さまざまなジャンルのアーティストとコラボレーションを重ね独自の音楽を追求する、横笛奏者の阿部慶子さん!
自然と一体化し、自然の心を木そのもので作られた笛の音に乗せて吹き語るインディアンフルート奏者の高田知華さん!
天然肉体詩人・藤條虫丸の遺伝子を、最も色濃く受け継ぐのに全く舞踏ができない、バンド「軍鶏礼讃」のボーカル高田よしひで郎さんは、今回ギター演奏で登場!
14歳の頃からミュージカル劇団に所属し、舞台活動をスタート。現在は夜想歌劇団に所属、ボーカリストとして参加する卯川あこさん!
今回の演者はアドリブや武満徹さんの音楽哲学、音楽に対しての姿勢をよく理解している人に絞って出演オファーを出したそうで、すべてのパフォーマーが独自の視点でオリジナル曲、あるいはオリジナルな編曲に徹した音を奏でてくれるんや!
そして、この多彩な出演者が披露するプログラムを進行するMCは
企業の人財育成の講師として、セミナーや研修の活動を主軸に、構成吟のナレーションや司会など、アナウンサー活動をしている菓子田圭子さん!
この豪華メンバーが、朝陽会館の能舞台に立つんや!
それとこれも伝えておかないと!
本当は3月に開催される予定やったんやけど、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑みて延期…。そこからもコロナ禍で準備がなかなか思うように進まず、関係者はものすごく苦労したんや。
それでも、今回の出演者たちは各自がライブの灯は消さないように、配信や小さな会を続け、時にはネット発の音楽ややIT企業の協力も得ながらVRやARなどの先端技術と組み合わせ、伝統芸能を進化させようとそれぞれの方法で頑張ってきた。そして、ついにメンバーが集結して開催を迎える!
武満徹さんはオーケストラのための音楽をたくさん作曲しているけど、かわいくて身近で小さな作品、ヒットしたテレビドラマや映画のサントラ音楽も手掛けている。今回のプログラムでもいろんな音楽が楽しめるんやって!
さあ、12月18日の予定は「しんしさくらく」でどう?
■イベント情報はこちら
没後25年 世界的現代音楽家・武満徹をしのんで
しんしさくらく~参差錯落~
【開催日】12月18日(土)
【会場】朝陽会館(大阪市北区天神橋1丁目17-8)
【開演】13:30~(開場は13:00~)
【入場料】4,000円(全席指定/約80席・先着順)
【主催】伝統芸能サポートソサエティ
【企画協力】株式会社クリップ
【後援】大阪市教育委員会、公益財団法人 大阪・関西21世紀協会、一般社団法人 伝統文化創造推進機構
【協力】交野市・地域活性化研修センター内 ヨシ繊維研究所、株式会社アトリエMay
※文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
プログラム
・「夢千代日記」のテーマ
・創作舞踊「雪」
・筑前琵琶のソロ演奏
・「タケミツ」へのオマージュ(筑前琵琶)?地歌創作舞「影法師」
・横笛のソロ演奏 映画『乱』(黒澤明監督)サントラより
・「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」
・ダイ族舞踊「孔雀の舞」
・創作舞「古道成寺」
※プログラムの順番や出演者、楽曲は変更となる場合がございますので、予めご了承下さい。
チケットの購入はこちらから
伝統芸能サポートソサエティ
[メール]bunkaevent@clip-clip.com
[FAX]06-6843-1803
※件名は「しんしさくらくチケット希望」とし、氏名・住所・電話番号・チケット枚数をご記載ください。折り返し、支払い方法をお知らせします。
※新型コロナウイルスの影響により、イベントの会場・日時等が変更になる可能性がございます。何卒ご理解下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
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