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新春を寿ぐ、関西のおいしい縁起物

師走も半ばを過ぎると年末年始の準備をしなくちゃとソワソワ。スーパーでもお正月の食材が並び始めて、1年あっという間だったなぁと振り返ってしまいます。今日はそんなお正月の食材のお話です。

「たら(鱈)ふく食べられる」棒鱈
12月に入るとスーパーで必ず見かけるのが棒鱈(ボウダラ)。乾燥させた棒状の鱈で、「たら(鱈)ふく食べられる」の語呂から、「一年間食に困らないように」との願いが込められています。初めて見たときはその大きさと見た目にビックリしたのを覚えています。

京都のお正月は棒鱈

定番は海老芋と炊き合わせた「いもぼう」。カラカラ・カチカチの棒鱈は戻すのに3日~1週間かかるので作るのが大変ですが(私は作ったことがありません!)、甘辛い味わいとホロホロの食感がおいしいんですよね。お正月のごちそうです。

家族でも選ばれし者しか食べられない?頭芋
関西のお雑煮といえば白味噌仕立て。ほかの味噌にはないまろやかな甘味ととろりとした食感が大好き!毎年里芋の「六方むき」に苦戦しつつも、新春を寿ぐお料理として気合いを入れて作っています。余ったお味噌は柚子味噌をつくったり、お魚と一緒に西京漬けにしたりと、いろいろ楽しめますよ。
さて、このお雑煮の具材といえば、里芋(小芋)・金時人参・丸もち・柚子などですが、おうちによっては頭芋を入れる場合もあります。頭芋(かしらいも)は里芋の親芋のことで、とにかく大きい!こぶし大…いや、それ以上でお椀からはみ出しそうなくらいです。「人の頭になるように」「立身出世」などの願いが込められており、家の主人と長男のみが食べられるとされています。今どきそんな…と思われるかもしれませんが、興味がある人はご自分で作ってみてください。

白味噌を使ったお雑煮

関西と関東でイロイロ違う「祝い肴」三種
単身や核家族でお重に入ったおせちは食べないという人でも、祝い肴三種は押さえておきたいもの。これも関西と関東では大きな違いがあります。
まず三種の内容。黒豆、カズノコまでは一緒ですが、関東では田作り、関西ではたたきごぼうを三種としているそうです。ごぼうは根を地中深くにまっすぐ張ることから、家族の安定や幸せを願う意味があるとか。そして、関西では田作りのことを「ごまめ」と呼んでいます。「ごまめの歯ぎしり」ということわざもありますよね。写真は黒豆・田作り・たたきごぼうです。

関西と関東で違う祝い肴三種

年末年始は飲食の機会も多いですが、食べ過ぎ飲み過ぎに注意して、すてきな2022年を迎えたいですね。それでは、良いお年を!

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