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やすこ

大阪歴史博物館を初訪問
歴史が苦手な私でも楽しめた2時間

「勉強は苦手だし、そもそも興味ないからなぁ」
学生のころはときめかなかった「歴史」の分野。しかし、大人になってから読む歴史の教科書は、意外と面白くてついついページをめくってしまうとか。
大阪の歴史といえば、テストで出てくるような出来事しか知識はありません。しかし、大阪で働いて20年以上。いろいろ見聞きしたり体験したりした分、大阪の歴史を知ってまた愛着が増しました。

[目次]

■常設展示は4フロアを古代から時代を追って見る

大阪歴史博物館は地上10階地下3階の全13階建てです。常設展示は10階から7階までの4フロアで、10階は古代、9階は中世近世、8階7階は近代現代と、時代ごとにフロアが分かれていて、10階の古代から順に時代を追って展示を見る流れになっています。
ちなみに、全フロアバリアフリーに配慮されていて、車いす用のトイレにベビーチェアやベビーシートも各フロアにあります。
1階には大きくはないですがコインロッカー(利用後に返金される)もあるので、荷物を預けて展示を見ることができます。

大阪歴史博物館の外観

外観はモダンなビルのようでおしゃれ。

大阪歴史博物館の敷地内にある復元された法円坂遺跡高床式倉庫

横には古墳時代の法円坂遺跡高床式倉庫(復元)があります。

大阪歴史博物館の入場券

入場券を購入してエレベーターでいざ10階へ

■10階古代フロア 難波宮大極殿にようこそ

10階古代フロアは、奈良時代の難波宮の大極殿が原寸大に復元した空間。直径70㎝もある朱塗りの円柱が立ち並び、官人たちの人形が整列しています。宮廷の儀式のようすをわかりやすく紹介する動画が大スクリーンで流れます。

大阪歴史博物館の10階古代フロア

入口には全周コースとハイライトコースの案内があります

大阪歴史博物館の10階古代フロアに展示されている官人たちの原寸大人形

150cmぐらい?の当時の官人たちの原寸大の人形

大阪歴史博物館の難波宮のジオラマ

ジオラマで再現。難波宮は前期と後期があったとは知らなかった

外国語で書かれた説明文もあります

大阪歴史博物館から見える難波宮跡公園

眼下には難波宮跡公園が広がります

大阪歴史博物館から見える大阪城

下の階へ向かうエスカレーターから大阪城が見えます。
大阪城を見下ろすことができるレアな場所。

■9階中世近世フロア 町人文化が花開く

エスカレーターで9階に降りると、時代が進み中世近世の大阪。「天下の台所の時代」と書かれたエリアでは文楽人形「浪花屋」を水先案内人に、水都の景色が広がります。また、町の賑わいは1/20のミニチュア模型で再現されており、活気あふれる暮らしがいきいきと表現されています。

大阪歴史博物館の9階中世近世フロア
大阪歴史博物館に展示されている本願寺の時代の御影堂

まずは織田信長と戦った本願寺の時代の御影堂

大阪歴史博物館の9階中世近世フロア

絵の世界に入ったような立体図

大阪歴史博物館の立体絵図

水都・大阪が感じられます

大阪歴史博物館に展示されている中之島の蔵屋敷のジオラマ

中之島の蔵屋敷のジオラマ
ほたるまちを散歩したときに出合った「蛸の松」とまさかの再会!
ほたるまち散歩

大阪歴史博物館に展示されている御座船地車

御座船地車。船型を山車の引くのも水都・大阪の歴史らしさを感じる

大阪歴史博物館に展示されている文楽人形

文楽人形の展示もあります

大阪歴史博物館に展示されている船場の街並みのジオラマ

船場の街並み。水先案内人の浪花屋が実は若旦那だったとわかる設定

大阪歴史博物館に展示されている船場の街並みのジオラマ

街並みには人々の様子も垣間見られたり、人物探しのクイズが書いてあったりもする

大阪歴史博物館に展示されている船場の街並みのジオラマ

人々の声が聞こえてきそうです

■8階7階近代現代フロア なつかしいなあ・・・知らんけど

大正末期~昭和初期にひときわにぎわった心斎橋筋、道頓堀などの街角を、大きさ、雰囲気そのままにきりとって、人形を使ってリアルに再現。当時の記録映像とともに繁栄するモダン都市・大阪の街を歩いているみたいです。

大阪歴史博物館の7階近代現代フロア
大阪歴史博物館に展示されている昭和初期の御堂筋の様子を再現した模型

今や大阪の大動脈の御堂筋は昭和12年に開通

大阪歴史博物館に展示されている関西の鮮魚店を再現した模型

関西の鮮魚店では魚は横向きに並べるのがメジャーとか

大阪歴史博物館に展示されている道頓堀を再現した模型

現在もにぎやかな道頓堀

大阪歴史博物館の近代現代フロア

実物の資料の展示コーナーも。
鉄道会社の情報紙(今のフリーペーパー)もありました

大阪歴史博物館に展示されている昭和初期の阪神電車の梅田駅の模型

昔は地上にあった阪神電車の梅田駅(現・大坂梅田駅)の模型

大阪歴史博物館に展示されている地域の文化なども道具

地域の文化なども道具などを展示して詳しく紹介

■8階歴史を掘るフロア 冒険!実物大の発掘現場

大阪歴史博物館が持つもう一つの顔、考古学の発掘機関を学ぶエリアがあり、原寸大に再現した発掘現場で、調査方法や遺構・遺物の見かたを学べます。実物を見て触れる考古学の体験空間で、いろんな道具や資料を使って、気分は学者です。

大阪歴史博物館の8階歴史を掘るフロア
大阪歴史博物館の8階歴史を掘るフロア

中は実物資料が展示されていたり、発掘の説明パネルが並んでいたりします。クイズもあって楽しく学べます

原寸大に復元された発掘現場

大阪歴史博物館1階エントランスホールから見れる難波宮発掘跡

1階エントランスホールには地下階にある難波宮発掘跡がガラスの床ごしに見えます。
また遺構見学ガイド(無料)で行われています。

■歴史を知って大阪愛を深めるのもアリかも

「博物館」は難いいイメージでしたが、わかりやすく楽しみながら大阪の歴史が学べるよう工夫されています。知っている地名が出てくると親近感が湧くので、大阪に馴染みがあるほどきっと新たな発見があります。展示内容も歴史だけではなく、文化や暮らしなど多岐にわたっているので、どれか1つでも興味があるものが見つかると思います。

大阪に初めて来た人も、先に大阪の歴史を学んでから実際の場所を訪れるとより深く楽しめるかもしれないですよ。
そして、常設展は写真撮影がOKなのも魅力。発掘や考古学についても知ることができるので、タイミングがあえば自由研究のテーマとして使えます。
1階のミュージアムショップにはオリジナルグッズをはじめ、特別展図録や資料集に和雑貨など多種多様なものが並んでいます。記念やお土産のお買い物もできますよ。

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やすこ

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マップ上の表記はMap Tilerの仕様に準拠します。実際の地名とマップ上の表記が違う場合があります。

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