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太陽の塔、実は四つの顔がある! 謎の「第4の顔」は「地底の太陽」
万博記念公園(吹田市)のシンボル「太陽の塔」。実は「顔が四つある」って知ってるかな?
「えっ、一番高い所にある『黄金の顔』、胴の真ん中にある『太陽の顔』、背中にある『黒い太陽』の三つじゃないの?」という声が聞こえてきそう。
でも実は、長年謎に包まれてきた「地底の太陽」という「第4の顔」があって、今は見ることができるんだ。
■「地底の太陽」が忘れ去られた理由とは?
▲太陽の塔第1の顔「黄金の顔」
▲太陽の塔第2の顔「太陽の顔」
▲太陽の塔第3の顔「黒い太陽」
1970年の大阪万博開催時に見た人も多いはずの「地底の太陽」の存在が、あまり知られてこなかったのには二つ理由があって、一つは、元々塔の地下にあって、塔の地下や塔の内部自体が万博閉会後長く非公開のままだったこと。
もう一つは、「地底の太陽」という高さ3㍍、長さ11㍍もあったオブジェ自体が、閉会に伴って地下を埋めた作業が関係したのか見つからなくなってしまったから。
万博記念公園の公式ホームページにも「博覧会終了後の撤去作業から約50年を経た現在も行方がわからない状態となっています」と書かれていて、まさに謎めいた部分があるんだ。
■約50年を経た今、観光資源・大阪万博のレガシーとして復元!
大阪万博の会期中は、塔の内部の吹き抜けに、原生生物から人類までの生命の進化を表現した「生命の樹」があってにぎわい、地下の展示空間「いのり」というスペースに「地底の太陽」もあった。
地下が埋められ、塔の内部が閉鎖されて非公開が続いてきたんだけれど、貴重な観光資源として、また大阪万博のレガシーとして「地底の太陽」を復刻し、「生命の樹」を修復して、2018年から、予約制で公開されるようになったのはうれしいことだね。
▲太陽の塔第4の顔「地底の太陽」
復刻された「地底の太陽」には、まん丸の空洞になった二つの目のようなものがあって、太陽のプロミネンスのようなものが両側に数本たなびいている。
顔や背景の照明が刻々と変わって、金、銀、ブロンズ、赤、青などになり、神秘的なオーラを放っている。
古刹の御本尊の前に立つような空気感。デザインした岡本太郎さんは、生命の源を生み出す原始的なエネルギーを表現したかったのかな、とも感じる。
■太陽の塔の内部見学は予約制。迫力十分の「生命の樹」もおすすめ!
この塔の内部には、「黒い太陽」がある背中を見ながら、背中の右側から入ることができるよ。
▲太陽の塔「内部入り口のロゴマーク」
予約は万博記念公園のホームページから(入館有料)。再公開されたころは予約がなかなか取れない時期もあったけど、今は大丈夫。
写真撮影できるのは「地底の太陽」ゾーンと「生命の樹」の1階部分だけだよ。
アメーバから恐竜、人類まで292体の生命体模型が幹や枝に取り付けられている「生命の樹」も迫力十分でおすすめ。
▲太陽の塔「生命の樹」
万博会期中はエスカレーターがあったらしいが、今は高さ41㍍のてっぺんまでひたすら階段で上がって見学。太陽の塔の「両手」の中の空洞ものぞけて、点検用通路があった跡なども見ることができるよ。
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