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Manabu

通天閣が全面LEDに!大時計が南面に移ってデジタル表示もメッセージも多言語で発信

大阪のシンボル・通天閣の灯が2023年、すべてLEDになったんやで。
色とりどりのLEDが輝く夜は、シュッとした(大阪弁でスタイリッシュの意)見栄えに一新。行ったことがある人もぜひまた見に行ってや~。

[目次]

当初はネオン管。マンモス寒暖計もあった。LED導入は2011年から

通天閣の歴史を少したどってみるわ。
現在の建物は2代目なんや。初代通天閣は1912(明治45)年7月、凱旋門にエッフェル塔の上部を組み合わせた斬新なデザインで完成。しかし1943(昭和18)年1月、火事の類焼で焼け落ちる。
1956(昭和31)年10月、近くの場所に再建され、今に至っている。

通天閣では初代の姿を紹介する模型も展示されています

大手電機メーカーの日立製作所が、塔の4つの側面を使ってネオンサインの広告を出すようになったのは、この2代目通天閣が出来た翌年の1957(昭和32)年7月22日から。日本は「所得倍増」の高度成長期だった。
ネオン管点灯で文字を表す「でっかい電飾看板」は、派手めの大阪名物として知られるようになっていく。一時は日立のCMソング「この木なんの木」のオルゴールメロディーが毎日正午に流れてたんやって。

ネオンサイン開始と同時に、塔の西面には「マンモス寒暖計」、東面には丸形の「大時計」も取り付けられ、マンモス寒暖計は1970(昭和45)年まであった。
灯は5年~7年ごとにリニューアルされ、LEDが初めて一部導入されたのは前々回2011(平成23)年のリニューアルの時。前回2017(平成29)年のリニューアルではLEDの数が増え、色も6色から12色に増えた。

2017年のリニューアルで6から12色に増えた通天閣

また、2006(平成18)年に丸形から八角形に変わっていた東面の大時計が前回のリニューアルで撤去され、場所は同じ東面だがLEDビジョンで「文字盤や針」を表示する方式になった。

大時計を東面から南面に移転、温度・湿度のデジタル表示もスタート

工事に1年かけて今年9月に完成したリニューアルのポイントは、大きく四つなんや。

①一部残っていたネオン管をなくして全てLEDに
②南面を「デジタルサイネージ画面」に変え、さまざまな文字・イラストを多言語で表示可能に
③LEDビジョン化されていた大時計の場所を、東面から南面に移動させ、時刻のデジタル表示を新たに開始
④塔頂部の色表示による「天気予報」は廃止するが、代わりに温度・湿度のデジタル表示をスタート。

リニューアル前はネオン管1979本・LED3万2579個だったが、ネオン管0本・LED40万1292個に。でも電力消費量は半分に減ったんやで。

時計はこれまで東面にあったんで、天王寺動物園側からしか見られへんかったけど、南側のにぎわう新世界のメーンストリートから見えるようになったんや!
時刻もデジタル表示とアナログ表示が交互に現れて、デジタルの時は、☆が出たり花が出たりの動画で、パチンコ台の画面みたいや。

2023年のリニューアルで時計も一新された通天閣

塔頂部の色(白=晴、橙=曇、青=雨)による天気予報が、1979(昭和54)年スタート以来の役目を終えて今回廃止されたのは残念やけど、デザイン性はアップして、虹のように7色が出現し、レインボーカラーがぐるぐる回転したり縦横に動いたりもできるそうや。

大画面デジタルサイネージは多言語表示

西面は「通天閣」▽東面は「HITACHI」▽北面は「世界に貢献する日立」のLED文字がそれぞれ固定やけど、南面は高さ32㍍、幅3㍍の大画面デジタルサイネージ。

通天閣は方角ごとに表示されている言葉が違います

「ようこそ!おおさか・通天閣へ!」「Welcome to Osaka・TSUTENKAKU!」「●(=歓の簡体字)迎来到大阪通天●(=閣の簡体字)!」と、英語や簡体字のメッセージも出るし、「くるぞ、万博。」「EXPO 2025」など大阪・関西万博のPRも出て、公式キャラクター「ミャクミャク」もLEDで描かれている。

デジタルサイネージで多言語も表示できるようになった通天閣
大阪・関西万博をPRする通天閣のデジタルサイネージ

見上げる塔頂のイルミネーション、展望台の二層の橙色と紫色の灯がきれいで、縦長のデジタルサイネージは文字が刻々と変わり、塔の横柱にはカラフルなドットイルミネーションが点々と並んで輝き、いいアクセントになってる。
高さは108㍍やけど、日本一やで。

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