天神橋筋商店街3丁目で古書店を巡り おすすめ「ブックツーリズム」スポット

「日本一長い商店街」といわれる大阪・天神橋筋商店街
「日本一長い商店街」といわれる大阪・天神橋筋商店街。テレビで何度も取り上げられるコロッケ屋さんがあったり、安くておいしい立ち飲み屋さんがあったりと観光の際にはぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

そんな天神橋筋商店街の3丁目付近にはなんと古書店が数多くひしめき合ってるってご存じでしたか? 

古書街といえば東京の神保町や東大赤門前の本郷が有名で、関西では京都の一条寺付近に古書店が集まっています。大阪では阪急梅田高架下のうめ茶小路に「阪急古書のまち」がありますが、何となくこじんまりとした印象……。

大阪で思うさま古書店巡りをしたい、そんなあなたに天神橋筋商店街をお勧め。古本屋を歩いて回るブックツーリズムを楽しんでみませんか?

[目次]

古書店が集まる天神橋筋商店街3丁目

天神橋筋商店街3丁目、通称「天3」は、地下鉄谷町線の扇町駅と南森町駅の中間地点にあたります。谷町から行くときは、北の扇町で降りて南森町に南下しながら歩くコースがおすすめ。JRの天満駅から行く場合も商店街を南下していきましょう!

今回は北からであった順に古本屋さんを紹介していきます!

個性あふれる古本屋が立ち並ぶ! アイドルショップも併設!?

天神橋筋商店街を南下していくと、まずは1軒目の古本屋に出会います。ここはまだ4丁目ですが、「お!現れたな!」と期待が高まる感じがしますね。
エンゼル書房
1軒目は「エンゼル書房」さんです。店の前には100円均一のワゴンや雑誌や料理本などが並べられています。一歩中に踏み入れると、平積みにされた本の山! 奥に進むほど本の山が高くなっている?感じで、「これや! これが古本屋や!」と思うほど「THE 古書店」のたたずまい。

ラインアップは文庫本が中心かな? 一般的な本屋さんと同じようにきれいに並べられていて、本が見やすい。漫画本も充実していて、古書店というよりは古本屋さんという感じ(この辺の違い、説明しづらいですけど)。

まだまだ古本屋さんはたくさんあるので、どんどんめぐっていきましょう。

天神橋筋商店街3丁目
大通りを渡り、天神橋筋商店街3丁目に突入。頭上のアーケードにでかでかと「てんさん」と書いてあるので、見落としようがない! 優しい!

てんさんに入ってすぐに出会うのが「栞書房」さんです。店頭のワゴンコーナーは漫画の全巻セットや絵本、雑誌などなどバラエティーに富んだラインアップが目を引きます。訪れた日も、何人ものお客さんがひっきりなしにやってきてはワゴンをのぞき込んでいました。
天神橋筋商店街3丁目の古書店のてんさん
入って左に洋書の絵本がまとめられていたり、画集や全集系もまとめられていて、普通の本屋さんみたいで見やすい!

次に訪れた「矢野書房」さんはなかなかの変わり種。なんとジャニーズショップが併設されています。
アイドルショップが併設している矢野書房
やべぇ!見たことない形態だ! 古書好きな人とアイドル好きな人が同じ空間にいる! とちょっとワクワクします。

店内奥のガラスケースには希少本もあり、歴史ある古書店の趣。近代文学書を中心に美術書や古書などが充実しています! アイドルショップが併設してあるおかげか、かなり入りやすい雰囲気なので、古書店ビギナーの方にもおすすめです。

おしゃれ!ずっといたくなる古書店

明治時代創業の由緒正しい古書店「天牛書店」
矢野書房からほんの少し南下したところにあるのが、「天牛書店」さん。織田作之助の『夫婦善哉』にも登場する明治時代創業の由緒正しい古書店で、戦前は大阪で一番大きな古本屋さんだったのだとか。有名店中の有名店(天神橋店は2000年に開店)なのです。
店頭のワゴンコーナーは洋書もあって、「お、いい感じのラインアップ!」とテンションが上がりました。
天牛書店の店内
入店するとまず驚くのが、おしゃれ~な店内。はやりのブックカフェ風というか、英国風というのか。
落ち着いたライティングで、じっくり本選びに集中できますね。
レジカウンターやレジ横のガラスケースには希少本が陳列されていて、購買欲をそそります。

ジャンル別にきれいに本が並べられており、探しやすい選びやすい。哲学系や美術系の専門書が充実しているような印象。
「古書店ってなんかほこりっぽい」というイメージを持っている人にもぜひ足を運んでほしいですね!

杉本梁江堂
お次は商店街から一本路地を入ったところ、奥まった2階に向かい合わせで店を構える「ハナ書房」さんと「杉本梁江堂」さん。
ハナ書房
杉本梁江堂
2店とも美術書を中心にそろえる激渋なお店なのですが、残念ながら訪れた日はどちらも定休日?だったのか、クローズで中を拝見できず……。絶対面白いのに……。

こじんまりだけどコンセプトありなお店も

ビルの2階でいうと、もう少し南下したところにある「フォルモサ書院」さんもユニークで面白い本屋さんでした。
小さな看板を頼りに階段を上ると、細い廊下の突き当たりに「古書×旅×台湾」がテーマの小さなお店にたどり着きます。
「古書×旅×台湾」がテーマのフォルモサ書院
世界の国々の紀行や食、文化、歴史にまつわる古書を中心に集められており、旅行好きの友達の家に遊びに来たような感じ。コンパクトなお店ですが、蔵書量はなかなかのものじゃないかな?
フォルモサ書院
台湾映画のDVDや雑貨なども置いてあって、楽しいお店。旅に出たくなること請け合いです。

駄楽屋書房
最後に訪れたのは「駄楽屋書房」さん。良い店名っ!

いろんなジャンルの本が積み上げられており、宝探しのように平積みされた本をあさっていくのが楽しい。「これこれ。これが古書店なのよね」と感じ入ること間違いなし。

まとめ。5分ぐらいで回れる距離に古書店が密集?

今回は天神橋筋商店街3丁目を中心に、古書店を紹介してみました。
4丁目~3丁目までの狭いエリアに、なんと古書店が8店舗もありました。歩くだけなら5分もかからない距離なので、巡りやすいなという印象。

天神橋筋商店街の古書店は路面店が多く、どこもかなり入りやすい印象。「ちょっと古書店って敷居高いのよね」と思っている人でも訪れやすいのではないでしょうか。

各お店がかなりの蔵書量を誇っているので、じっくりめぐると2時間ぐらいはかかりそうなボリュームで、お気に入りの1冊やつい手に取ってしまう1冊に必ず巡り合えるはず!

休日に本屋をめぐるブックツーリズムをぜひ楽しんでみてくださいね!

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