Osaka Bob FAMILY

Manabu

串カツ?串揚げ?二度づけ禁止?知ってるようで知らない串カツの話

まいど!Bob Family のマナブです!
今日は大阪を代表するアツアツグルメ・串カツの魅力を伝えたいと思い、日本串カツ協会さんにて取材をしてきました。串カツが誕生した歴史、食べ方やルールなど、串カツにまつわる話を紹介します。

[目次]

●大阪の新世界で生まれたアツアツグルメ・串カツとは?

サクサクとした衣に包まれた、肉や野菜、そして魚介類。
ソースを絡めて食べたら、きっとあなたは串カツの虜になるはず♡それくらい、僕たち大阪人が食べてほしいとおすすめするグルメが串カツなんや!

さまざまな具材が楽しめる串カツ

そんな串カツが誕生したのは、通天閣で知られる新世界エリア。今から約100年前と言われている。当時、新世界の近隣には多くの労働者が働いていた。そんな彼らに、安くて手早く食べられる料理として、牛肉に衣をつけて油で揚げたのが始まりなんや。

安くてお腹を満たすために衣を厚くした串カツと、壺やトレイに入ったソースに浸して食べる手軽なスタイルは、食い倒れの街に暮らすイラチ(せっかち)な大阪人にぴったりやったんやね。

そして、串カツは多くの人に受け入れられ、今では野菜や魚介類なども串に刺す大衆料理へと発展していった。このような経緯もあり、日本串カツ協会では、新世界を「串カツの聖地」と認定しているんよ。

串カツの聖地と言われる大阪の新世界

ちゃんと数えたことないけど、新世界では300~400店舗もの串カツ店があるらしい。確かに新世界に行くと、串カツ店でいっぱいや!

●串カツと串揚げの違いとは?

大阪では串カツと呼ぶけど、東京をはじめとする関東では「串揚げ」と呼ぶ人が多い。
1本の串に1つの具材を指す関西の串カツに対して、串揚げは肉と野菜のように複数の具材を組み合わせて刺すスタイルが主流やで。

関東でよく食べてられている串揚げ

串カツと串揚げの違いとして、よく挙げられるポイント

串カツ 串揚げ
地域 大阪を中心とした関西 東京をはじめとする関東
具材 1本の串に1つの具材を刺す 1本の串に複数の複数の具材を刺す
厚い 薄い
ソース 主にウスターソース 具材によって異なる
作り方 小麦・卵・水を合わせたバッター液に浸してから揚げる パン粉をつけてから揚げる

ただし、これらはあくまで一般的な話。
「肉を刺すのが串カツで、それ以外は串揚げ」と考える人もいるしね。
このように一般的な違いはあるけれど、どちらも「串に刺した具材を揚げる」のは同じ。だから「どっちでもエエやん」と僕は思う。

ところで、唐揚げも串に刺したら串カツなのか??
日本串カツ協会に確認してみると「はい、串カツと思っていただいてOKです」だって。
(まなぶ)「アメリカンドッグは?」
(協会)「はい、串カツです」
(まなぶ)「じゃあ、串に刺したたこ焼きは?」 
(協会)「たこ焼きだけど串カツです」
(まなぶ)「そうなん!?」
(協会)「ええでしょ。どれもアゲアゲな存在ですから!」

日本串カツ協会さん、器がデカいな!

●2度漬け禁止のルールには、ちゃんと理由があった

さて、串カツといえば「2度漬け禁止」のルールが有名やけど、みんなも知ってるかな?
串カツ店では、机の上にソースが入った容器が置かれていて、お客さんはそれを共有して使うんやけど、そこに食べかけの串を入れたらダメ!というルールのことね。

トレイに串カツをつけるのは最初の1回のみ

このルールを知らないため、食べかけの串をソースに浸して怒られた人を見たことあるわー。それじゃあ、どうしてこのようなルールが存在するんやと思う?

それは、口に付けた食べ物を共有ソースにつけるのは、衛生的によくないから。
そして、食べかけの串についた唾液は、ソースを腐らせる原因になるから。

みんなが気持ちよく串カツを楽しむためなんや。分かってくれたかな??
ちなみに日本串カツ協会では、2度漬け禁止のルールを次の通りに定めているよ。

K2K(Kushikatsu 2dozuke Kinshiの頭文字)ルール
串カツ共有ソースの2度漬け禁止をまとめたK2Kルール

2度漬け禁止に対しては「面倒くさい」「うざい」なんて意見もあるし、最近は共有ソースを止めた串カツ店も出てきている。
でもね、「串カツの2度漬け禁止」とは大阪が育んできた食文化。つまりルールを守って串カツを食べるのは、1つの文化体験なんや。
だから、大阪で串カツ店に立ち寄ったら、このルールも含めて楽しんでほしいな!

ちなみに、串カツにどれくらいソースを漬けるべきかを聞いたら、おすすめは具材の7~8割が良いらしい。ソースが付いていない衣の部分も味わえるし、具材の味が引き立つらしいで!

●9月4日は串カツ記念日!串カツで日本を盛り上げよう!

2度漬け禁止のルールを改めて制定するなど、日本串カツ協会は串カツの文化を守り、そして串カツ業界を盛り上げるために奮闘しているんや。
その1つが串カツ記念日の制定。
9月4日(クシ)を記念日にして、串カツ職人とお客さまが串カツを通じてアゲアゲで幸せな日となるよう推奨しているよ。協会に賛同してくれる店舗では、さまざまなイベントを開催しているから、ぜひHPでチェックしてみよう!
https://japan-kushikatsu.jp/kinenbi.html

また、串カツ業界を盛り上げるべく、串カツの妖精「クシニョロ」も作っちゃいました。

日本串カツ協会が制作したキャラクター・クシニョロ

クシニョロとは、串カツ店の愛情がたっぷり込められて揚げられた串カツに、魂が宿ったときに現れる妖精。串カツ好きにしか見えない存在で、見える人にはとてつもなくアゲアゲな幸運をもたらしてくれるんや。
商売繁盛と悪菌滅殺も兼ね揃えた幸運の妖精・クシニョロ。みんなには見えてますか??

日本串カツ協会が企画したクシニョロのスマホケース

そうそう、日本串カツ協会はこんなクシニョロのスマホケースも作っちゃいました!
下記URLから購入できるので、チェックしてや!
https://caseplay.shop/collections/kushinyoro?utm_source=referral&utm_medium=hp&utm_campaign=kushinyoro

●串カツを世界に広めるために。海外研修生を募集

さらに、日本串カツ協会では大阪の、いや日本のソウルフードとなった串カツを世界に伝えるため、海外研修生も募集しているんや!
すでにプロとして活躍中のシェフだけではなく、これから串カツを学び、独立を考えている人を集め、協会の技術力と日本の化学力を詰め込んだ、最新の調理器具を組み合わせたハイブリッド串カツの作り方を伝授しているんよ。
このハイブリッド串カツとは、油の性質を分子レベルで変化・調整することで、油の吸収率を下げるとともに、味を向上させた串カツ。つまり、ヘルシー&美味しい串カツってことやね。
さあ、興味のある人は下記をチェックしてや!
https://japan-kushikatsu.jp/about_injapan.html

以上、串カツの話でした。
それにしても、日本串カツ協会に取材に来たおかげで、思っていた以上に串カツの話が聞けたなー。

ソースや塩などさまざまな調味料で食べられる串カツ

串カツとは、相手に気を使わずに、一人ずつ好きな食材を選んで食べられる料理。調味料もそれぞれ好みで変えられるし、同じ食材でも調味料を変えれば違う味わいになる楽しい料理なんや。
そして、初めて会う人とも遠慮なく食べられる気軽さもある。
さあ、日本人はもちろん、海外から日本へ旅行に来る皆さん、美味しい串カツを食べて今日も明日もハッピーになろう!

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